「細胞を若い状態に戻す」初の人体試験、FDAが承認 — Life BiosciencesのER-100
米バイオ企業 Life Biosciences が開発する ER-100 が、FDAから初の人体臨床試験許可を受けました。世界で初めて「部分的リプログラミング(partial reprogramming)」を人に適用する試験です。
【部分的リプログラミングとは】
2012年ノーベル賞を受賞した山中伸弥教授の「山中因子」を応用した技術。細胞を完全に初期化するのではなく、一部だけリセットして「若い状態の機能」を取り戻すことを目指します。マウス実験では、視神経の再生や老化した組織の機能回復が報告されてきました。
【今回の試験の対象】
対象疾患は NAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)。片眼が突然見えにくくなる病気で、現在は有効な治療法がほぼ存在しません。ER-100は反対の健常な眼に投与し、視神経の細胞を「若い状態」に戻して保護することを狙います。Phase 1は安全性の確認が主目的です。
【なぜ重要か】
これまで老化研究は動物実験中心でした。人体での安全性データが取れれば、老化を「治療対象」として扱う研究全体が次の段階に進みます。一方で、リプログラミングは制御を誤るとがん化リスクがあり、慎重な観察が必要な領域でもあります。
出典:
- Lifespan.io (2026年2月)
- Fight Aging! (2026年2月)
※本記事は情報提供を目的としたもので、診断や治療方針は必ず主治医に相談してください。

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