「老化を巻き戻す」細胞リプログラミング、世界初の人体試験がFDA承認
老化した細胞を若い状態に戻す——SFのような発想が、ついに人の体で試されました。
【何が起きたのか】
米Life Biosciencesが、細胞リプログラミング技術を使った世界初の人体臨床試験について、FDA(米食品医薬品局)から治験開始の承認(IND clearance)を取得しました。対象は開放隅角緑内障やNAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)など加齢に伴う視神経の病気で、薬剤「ER-100」を用います。患者の組み入れはこれから始まる段階で、実際の投与結果はまだ報告されていません。
【リプログラミングとは】
京都大学の山中伸弥教授が見つけた「山中4因子」は、成熟した細胞を初期状態に戻す遺伝子のセットです。今回はそのうち3因子(OSK)だけを使い、細胞を完全に初期化せず、若い頃の働きに近づける「部分的リプログラミング」を狙います。動物実験では視神経の機能回復が報告されてきました。
【なぜ注目か】
これまで老化研究の多くは培養細胞や動物の段階でした。今回は、その仕組みを人で検証する道が初めて公式に開かれた一歩です。安全性と効果はこれから始まる試験で確かめられます。
出典:Lifespan.io(2026年2月6日)
本記事は情報提供を目的としたもので、診断や治療方針は必ず主治医に相談してください。

lifespan.io