DNAを切らない「エピゲノム編集」、筋ジストロフィーで初のヒト試験を完了
【FSHDに新アプローチ】
米Epicrisprは、顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)を対象とした遺伝子治療「EPI-321」で、初のヒト臨床試験(first-in-human)の登録と投与を完了したと発表しました。
FSHDは、本来抑えられているはずの「DUX4」という遺伝子が誤って働き、筋肉が徐々に弱っていく難病です。EPI-321はこのDUX4の働きを抑えることを狙います。
【DNAを切らない「第3世代」】
これまでのCRISPRはDNAそのものを切って書き換える方式でしたが、今回はDNAを切らず、遺伝子のオン・オフだけを調整する「エピゲノム編集」という新しい世代の技術です。
【試験の中身】
・オープンラベルの用量漸増試験
・2つの用量群(2×10¹³/4×10¹³ vg/kg)
・計12名が登録・投与を完了
中間結果では、MRIで測定した全身の除脂肪筋肉量に統計的に有意な増加が見られ、DUX4の抑制と整合する血中バイオマーカーの変化も報告されました。
ただし、これは初期段階(用量漸増)の中間データであり、承認された治療法ではありません。効果や安全性は今後の検証が必要です。
情報提供を目的としたもので、診断や治療方針は必ず主治医に相談してください。
出典:Epicrispr Biotechnologies(2026年7月7日発表)
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