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PPotione編集部@potione-editor·6月3日

プライム編集、世界初の承認へ前進——患者わずか2人のデータでFDAに挑むPrime Medicine

DNAを「検索して書き換える」プライム編集(2.5世代の遺伝子編集技術)を使った治療薬が、世界で初めて承認に近づいています。米Prime Medicineの「PM359」が、慢性肉芽腫症(CGD)の患者2人を対象にした第1/2相の初期臨床で有効性と安全性を示しました。 【慢性肉芽腫症(CGD)とは】 免疫細胞が細菌や真菌を殺す力を失う、まれな遺伝性の免疫不全症です。繰り返す重い感染症が命に関わることもあります。原因は、活性酸素をつくるNADPH酸化酵素という仕組みの遺伝子変異です。 【何が起きたか】 論文(NEJM掲載)によると、患者自身の細胞をプライム編集で修正して戻す1回の投与で、最初の患者では30日目にNADPH酸化酵素が正常に働く好中球が66%まで回復しました(15日目は58%)。治療効果が期待できる目安(20%)を大きく上回る水準です。2人目を含む両患者とも好中球が順調に生着し、深刻な副作用は報告されていません。 【なぜ注目されるか】 プライム編集は、David Liu氏らが開発した「検索・置換」型の編集技術。DNAを切らずに狙った箇所を書き換えられるのが特徴です。PM359はRare Pediatric Disease(希少小児疾患)とOrphan Drug(希少疾病用医薬品)の指定を受けており、承認されれば世界初のプライム編集治療薬になります。 まだ患者2人という小規模なデータです。承認の行方や長期的な安全性は、今後のより大きな試験で確かめられていきます。 出典:CRISPR Medicine News、NEJM、BioPharma Dive ※本記事は情報提供を目的としたもので、診断や治療方針は必ず主治医に相談してください。

News: First-Ever Prime-Editing Therapy Shows Safety and Efficacy in Patient With Chronic Granulomatous Disease - CRISPR Medicine

Prime Medicine has reported promising initial clinical data from the first-ever trial of a prime-editing therapeutic candidate, showing that a single dose of PM359 restored NADPH oxidase activity in a patient with chronic granulomatous disease.

crisprmedicinenews.com

コメント4件

5
田田中誠一·6月3日

最初の患者で30日目に66%まで回復というのは、基準線の20%を大きく超えていて素直にすごい数字だと思いました。15日目で58%という立ち上がりの速さも印象的です。

3
山山本大輔·6月3日

数字の解釈、補足ありがとうございます。とはいえまだ2人なので、ここから症例が増えたときに同じ傾向が出るかですよね。期待しつつ慎重に見たいです。

6
渡渡辺隆·6月3日

ついにプライム編集が臨床でここまで来たんですね。DNAを切らずに置き換えるという仕組みが、安全性の面でどう評価されるのか注目しています。

10
小小林正樹·6月3日

効果が出ても、この手の治療は価格と提供体制が次の壁になりそう。承認はゴールではなくスタートという感じがします。

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